concerts au Japon

 日本での演奏

Brise de Provence
南仏からのそよ風 ~ Fazioli を奏でる ~

フランス音楽の午後

岩手県北上市さくらホールにてチャリティー・コンサート
11/5/2021「フランス音楽の午後」開催の新聞記事
岩手日日新聞   令和3年(2021) 5月13日(木曜日)
L’article qui suit est tiré de l’édition du quotidien d’Iwate daté du jeudi 13 mai 2021
被災地へ心を寄せ
EN SOLIDARITÉ AVEC LES ZONES SINISTRÉES

ピアノソロを演奏するカザボン田島三保子さん
Mihoko Cazabon-Tajima joue du piano en solo

演奏するべージー菊地聖子さん(左)と熊谷啓幸さん
Takako Kikuchi accompagne au piano le violoniste Hiroyuki Kumagai.
北上 南フランス在住の二人のピアニストによるチャリティーコンサート「フランス音楽の午後」(アンダンティーノ主催)は11日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。
Le 11 mai 2021, dix ans après le grand séisme de l’Est du Japon, deux pianistes japonaises résidant dans le sud de la France ont donné un concert caritatif intitulé « Une après-midi de musique française ». Organisé par l’association Andante, ce concert s’est déroulé au Sakura Hall du Centre d'Échanges Culturels de la ville de Kitakami.
透明感あふれる音色響く/ 奥州出身菊地さんら慈善コンサート
Une musique aux sons cristallins qui s’écoule et résonne
à nos oreilles...
東日本大震災から10年
同ホール所有の名器「ファッツィオーリ」を演奏したのは」南仏ニースを拠点に音楽活動を展開しニース日本人会会長でもあるカザボン田島三保子さんと、奥州市出身のベージー菊地聖子さん。
同日本人会は東日本大震災発生直後に設立。毎年イベントなどで募金活動を行い、あしなが育英会を通じて被災地支援を継続している。「震災10年目の今年は菊池さんの出身地でもある岩手でコンサートを」という田島さんの思いが実現した。
同日は、田島さんがフォーレ「夜想曲」、ドビュッシー「ベルガマスク組曲」などを演奏。透明感あふれる音色で来場者を魅了した。菊地さんは」賛助出演の熊谷啓幸さん(盛岡在住)が奏でる」ビオラ、ヴァイオリンとともにサンサーンス「白鳥」、マスネ「タイスの瞑想曲」などを演奏したほか、サティ「ジムノペディ」やドビュッシー「喜びの島」などを独奏した。
コンサートの中では「大震災から10年を経てをテーマに、金ケ崎町出身である元高田高校教諭の伊勢勤子(Ise Isoko)さんが津波に襲われた当時の様子を語った。伊勢さんは「高校の裏山に生徒と必死で逃げた。5月になって、生徒から『毎日、元通りになっていないかなと思いながら寝るけど、起きてみると何も戻ってない。これが現実なんだよね』と涙ぐむ姿を今でも思い出す」と、言葉を絞り出すように話した。その上で「皆さんにはいろんな形で支援をしてもらい感謝している。コロナ禍が収まったらぜひ陸前高田に足を運んで」と呼び掛けた。菊池さんは「この時期に皆さんとお会いできたのは奇跡。大変うれしい一日でした」とあいさつ。3人が演奏したアンコール曲の「花は咲く」では涙ぐむ来場者もいた。
コンサートの」収益は全て震災遺児のためのケア施設「陸前高田レインボーハウス」に寄付される。
La recette du concert a été remise dans sa totalité à l’association Ashinaga qui procure un réconfort moral et psychologique aux orphelins dans le cadre de la Maison de l’Arc-en-Ciel (Rainbow House) de la ville de Rikuzentakata.
*コンサート当日の収益金は全額義援金として5月28日に陸前高田レインボーハウスに寄付されました。



あしなが育英会からのお礼状



 
カザボン田島三保子 ピアノリサイタル
Mihoko Tajima-Cazabon Récital de Piano
2005年11月18日(金)しらかわホール

“バッハからドビュッシーへの稜線”
― De Bach à Debussy ―
PROGRAMME 

バッハ
Bach
:イタリアン・コンチェルト ヘ長調
 Concerto Italian en fa majeur
ショパン
Chopin
:夜想曲 第4番 ヘ長調
 4ème Nocturne en fa majeur
:マズルカ Mazurkas
  No.13 イ短調 en la mineur
  No.24 ハ長調 en do majeur
  No.45 イ短調 en la mineur
:バラード 第4番 ヘ短調
 4ème Ballade en fa mineur
ラモー
Rameau
:《いら立ち》《内気》《無遠慮》
 L’agaçante, La timide, L’indiscrète
ドビュッシー
Debussy
「映像第一集」 Images 1ère série
 1.水の反映 Reflets dans l’eau
 2.ラモー讃歌 Reflets dans l’eau
 3.運動 Mouvement
「ピアノのために」Pour le Piano
 1.前奏曲 Prélude
 2.サラバンド Sarabande
 3.トッカータ Toccata


 Concert Reviews コンサート評 「音楽の友」2006年1月号掲載
●カザボン田島三保子(P)リサイタル
フランス音楽の演奏を中心に25年にわたって継続した活動を続け、この数年間は名古屋フランス音楽研究会を主宰して、この地方でのフランス音楽を紹介する演奏活動の中心となっているヴェテラン。「バッハからドビュッシーへの稜線」と題されたリサイタルは、ピアノの特徴あるソノリティをバッハに再発見し、ドビュッシーに結びつける   試み。―中略― 前半はFの音を中心にした調で統一感があり、和声感と重心のはっきりしたフレージングに、このピアニストならではの感性が行き渡っていて特徴が濃い。 ―中略― 後半のフランス音楽では響きの捉えが自発的で、倍音のきらめきが感じられる音の運びは、ピアノの持つ魅力をしっかり伝えていた。
 2011年カレンダー
 ~ピアノソロと室内楽の夕べ~ 
名古屋フランス音楽研究会特別公演

3月23日(水)18:45開演 
主催:名古屋フランス音楽研究会   共催:宗次ホール
 ご挨拶
私共名古屋フランス音楽研究会は設立以来名古屋地方でのフランス音楽普及とご紹介を目標に、年に2回の公演を開催継続しお蔭で今年12年目を迎えました。これは真に皆様からの暖かいご支援の賜物と厚く感謝申し上げます。今迄あらゆる側面からフランス音楽を捉え、テーマを時代別や作曲家、あるいはジャンル別等に定めての21回公演を通し、ほぼフランス音楽全般の概要を発表し得たのではないかと会員一同手応えを感じています。
今回はその節目を記念し特別公演を企画致しました。
第1 部はフランス鍵盤音楽史の流れに沿ったソロ作品プログラム、バロックから近代まで通じる“一つのエスプリ”と様々な作曲家の“生命感溢れる美”をピアノで表現したいと思います(3月新リリースされたCD「フランス音楽ヘの招待」より抜粋)。
第2部は当会演奏会員念願のフランス音楽中特に評判の高い室内楽の名作、フォーレ作曲ピアノ四重奏曲第一番ですが、従来のテーマ優先公演では実現しなかった全楽章演奏をたっぷりお聴き頂きたく存じます。
春の宵にお届けするフランス音楽:ピアノソロと室内楽のカップリングコンサート、皆様にお楽しみ頂ければ大変幸いに存じます。

   名古屋フランス音楽研究会主宰 CAZABON 田島三保子  
 去る3月11日に襲った東日本大震災において犠牲者となられた方々へ心からの祈りと追悼の意を表し
演奏前に会場の皆様と共に、出演者一同黙祷を捧げさせて頂きました。

 *尚、被災者の皆様へはお見舞い申し上げ、当夜販売されたCD収益金の一部を義援金として送らせて頂きました。 C.田島三保子


     
出演:カザボン田島 三保子(ピアノ)

 Programme
 
◆ リュリ:ロンドー形式のガヴォット J.B. Lully:Gavotte en Rondeau
◆ ラモー:やさしい嘆き J.P. Rameau:Les Tendres Plaintes
一つ目の巨人たち Les Cyclopes
◆ フォーレ:夜想曲 第4番 G. Fauré:4me Nocturne
◆ ドビュッシー:「映像」第二集 全曲 C. Debussy:Images, 2e série 
  葉ずえを渡る鐘の音 Cloches à travers les Feuilles
そして月は廃寺に落ちる Et la Lune descend sur le
金色の魚 Poissons d’ Or
 ◆ ラヴェル:「ソナチネ」 M.Ravel:Sonatine
  Ⅰ. モデラート Modéré
Ⅱ. メヌエット Mouvement de Menuet
Ⅲ. アニマート Animé

第2部 ― 室内楽 ―


 出演:竹中 勇記彦(ピアノ)竹田 千波(ヴァ オリン)中村 暢宏(ヴィオラ)幸田 有哉(チェロ)
 ◆ フォーレ:ピアノ四重奏曲 第1 番 ハ短調 Op.15 G. Fauré:Quatuor pour piano et cordes no.1 en ut mineur Op.15
   Ⅰ. アレグロ・モルト・モデラート Allegro molto moderato
   Ⅱ. スケルツォ(アレグロ・ヴィヴォ) Scherzo( Allegro vivo)
   Ⅲ. アダージョ Adagio
   Ⅳ. アレグロ・モルト Allegro molto 
 ~主宰最後の御挨拶~
音楽の素晴らしい力を今夜も新たに確信した思いです。
私、田島三保子は今夜のステージを最後に一身上の都合により当研究会主宰から退きますが、今後この「名古屋フランス音楽研究会」を引き継ぎ、演奏を続けて下さる若い会員の方々、そしてそのエネルギーに期待をしています。どうぞ皆様、今後共よろしく御支援下さいますよう御願い申し上げます。
  2011年3月23日 CAZABON田島三保子
 
Concert Reviews コンサート評 「音楽の友」2011年6月号掲載  
 ● 名古屋フランス音楽研究会
12年間で21回の公演を重ねた名古屋フランス音楽研究会が、一応の最終回として行った公演である。この研究会は、フランス音楽全般のプログラムを、様々な角度から取上げ、その内容は多彩で稀少な曲の紹介も多く、全国的に類を見ない存在であろう。第一部は主宰の田島三保子によるピアノソロ。リュリ「ロンドー形式のガヴォット」、ラモー《優しい嘆き》《一つ目の巨人たち》、フォーレ「ノクターン第4番」、ドビユッシー「映像」第2集、ラヴェル「ソナチネ」である。バロックではその不均一の美観とロココ趣味的な装飾の特質が色濃く、フォーレ、ドビユッシー、ラヴェルの音楽の流れを、その響きの先鋭化の推移を、ペダリングの技法などで細かく描き分けたのが印象的。後半のフォーレ「ピアノ四重奏曲第一番」は、竹中勇記彦(P)、竹田千波(Vn)、中村暢宏(Va)、幸田有哉(Vc)のメンバー。アンサンブルの経験豊かな奏者だけにハーモニーの調整感と構成音のバランスが良く、テンポも安定し、起伏の具合も節度ある豊かさである。一区切りつけるということだが、質の高いプログラムを継続してきたこの会が、さらに継続する事を期待したい。
 (3月23日・宗次ホール)― 渡辺 康 Kou Watanabe ―
 名古屋フランス音楽研究会 1999年~2012年 までの演奏会  


カザボン・田島はフランスの南仏国際都市ニースに移住し、2012年4月より「ニース日本人会」の会長に就任。
東日本大震災のための支援活動をはじめ、日仏文化交流及び日本文化の紹介等、地元のフランス人たちと協力しながら活発な活動をコート・ダジュールにて展開しています。

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